関西女性起業家研究会 第131回月例会のご報告 1月12日


明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

毎年恒例の「今年はどうなるシリーズ」ですが
今回も「 平成30年 戌年〜 今年はどうなる?こうなる!!〜 」 として
いしいがお話をさせて頂きました。

その一部をご紹介しますので
今年のお仕事や家庭で何かプラスになればと存じます。
「 平成30年 戌年〜 今年はどうなる?こうなる!!〜 」 
平成30年と考えず、戊戌の年と考えると
特性を陰陽五行から読み取れます。

先ずは、分解して考えていきましょう。

戊戌 = 戊 + 戌

戊(つちのえ) → 土 (五行のうちの一つの元素)

戌(いぬ) →  (十二支は動物ではなく、物事の事象や自然の移ろい・流れ)

となります。ここでその特性や特質を想像してみます。皆さん、どんなイメージが出てきましたでしょうか?

次に具体的に 「火の陰」である「丁」の特性は昨年お伝えしましたが、

昨年の「火」から、今年は打って変わって「土の陽」である「戊」 の特性を挙げましょう。

戊 = 山 = 昨年まで燃えていたものが消え、全てが土に還る。そしてそれが積み重なって動じない

山となる。そこからあらゆるものが生まれてくるのです。まさに地球です。土の中から資源や

水が生まれ木が育つ。五行の要素の原点です。

      

このようなことから、私たちの今年の指針として具体的に取り入れるとするならば、次のようなポイントが挙げられます。

○ 戊 = 土、地球 です。土を使った漢字を思い出して下さい。基本、土台、土地、地球・・・塾もそうですね。熟語でも「地に足付けて」「基本に戻る」「土に還り、土から生まれる」・・・全てが地球から始まる、全てが一からスタート、これまでのことが肥やしになって何かを生む、と言うことでしょう。そうです、昨年までのことを反省しその中から新に何かを生む時が来たのです。

〇 戊 = 茂 (も、しげる) という一部にも当たります。草木が繁盛して盛大になっているj状態です。ただ草木や樹木が茂ると上や表は良かれど、下や表側でなく内側は日光が当たらなかったり、あるいは、風通しが悪くなったりして内側から枯れたり腐ったりして、いずれはそれ自体が枯死します。それを避けてその木を生かすには茂り過ぎた葉や枝を思い切って剪定しなければなりません。それによってまた伸びて成長できるのです。いよいよ問題を放っておけないのです。そして大小の草木にかかわらず、このまま枯れないために成長ではなく、次のステージに向かうのです。

〇 戊 = 矛の形 昨年の「丁」は「一」と「亅」から成り立つ、つまり新旧・陰陽が繁雑に交差しています。「戊」の「矛」となって無駄な成長を切り取り、次の段階の流れを良くするための役目をするとも言われています。

続いて、次は 「戌」 について漢字に含まれる意味を挙げましょう。(ただ、前回もお伝えしたように十二支は皆さんの認識されている動物ではなく、物事の始まりから終わりまでの流れ・サイクルを表しています。)

「戌」 = 滅 という意味を表しています。もちろんこれは「滅ぶ」と読みます。「戌」と先ほどの「戊」は似ています。「戌」は「戊」の中に「一」があります。つまり「一」は陽気です。外側や上辺が滅びてもまたその中から新しいものが生まれてくる、維新・一新できるのです。

では先ほどの「戊」が茂」であるように、この「戌」=「滅ぶ」 という特性をどのように活かせば良いのでしょうか?具体的に説いていきましょう。

〇 昨年の「酉」は「醸す」=物事が熟し、その香り、その味などが醸し出されてくるのであるからまさに結果であり、さらにその結果はすべてそのものから生まれてくる、これはすべて自身に起因すると考えました。しかしその実(結果)を放っておき醗酵させ過ぎると腐ってきます。昨年出てきたことは放って置けない状況状態であり、いかにその中から何を生めるのか、次の種を見つけるか、一新のチャンスと捉えるのが、まさに「戌」なのです。

このようなことから、私たちの今年の指針として具体的に取り入れるとするならば、次のようなポイントが挙げられます。

〇 昨年は良い悪いではなく、あらゆる組織もあらゆる個人も、蓋をしても隠してもかもし出されることが出て来ました。特に大企業の不正です。ご存知のように、東芝東洋ゴム、日産、神戸製鋼、など・・・。また政治では加計・森友問題や議員の資質など長年熟成されたものが醸し出されました。最近では日馬富士の事件、相撲協会もそうです。これを放っておくどうなるでしょう。今こそが良きを残し悪しきを剪定し新たなステージアップを成し得るチャンス到来です。「戊」の茂っていると外は見えても中の腐りが見えずです。それを「戌」でリセットです。まさに「土に還り土から生まれる」です。

〇 スポーツ界ではいよいよ東京オリンピックに向かい今年からインフラ、組織運営などもう待ったなしで動いていかななくてはなりません。過去を含め現在出てきている問題をしっかりそぎ落とし、新たなものを生み出す、今までのオリンピックではない、つまり次のステージのオリンピックを生むべきです。前回の東京オリンピックから約60年、まさに東京から、日本からオリンピック維新です!

〇 平成天皇退位もカレンダーでは再来年4月になりましたが、実際はお代わりになることと決まりました。

これも今年から来年に向けての「戊戌」の流れに合っています。皇太子様が平成天皇のことを基本に、次世代の天皇として何を生み出されるのか楽しみです。それにしても平成天皇美智子様のこれまでのなさってこられたこと本当に有難く素晴らしく、頭が下ります、感謝です。

〇 日本の将来に向けて一番大事と言っても過言ではない教育。これまでの教育体制では太刀打ち出来ず格差が生じていますし、高齢化・少子化問題とも切り離せません。再度、教育とはどうあるべきかを基本に戻って考えるべきです。教育を受ける権利があるのですから。反対に教育現場という組織を変えるきっかけにしたい年でもあります。教師側に余裕がなければ十分な教育を受けられません。やっとそういう声が上がり見直しを迫られています。将来社会人となるのですから企業も教育に携わるべきです。官民が一体になって新たな体制を作らなくては共倒れです。こちらも次のステージです。AIやIoTなどを利用する事も良いでしょう。しかし最終的に人とのつながりという基本がなくなることを懸念しています。「戊」は「土」です。地球があってこそ全てがあります。基本に忘れずに最先端の科学技術を活かすかなのです。

いつも「陰陽」というバランス力が大事とお伝えしていますが、偏ると反動や副作用が出てきます。いかにその考えを持てるトップがいるかどうか・・・です。いろいろなスタイルが生まれて来て良いと思います。

〇 そう考えると、今年のキーワードは『土に還し土から生む』ことをし『レベルアップではなくステージアップ

を目指して下さい。それには昨年を振り返り、起こったことを素直に受け入れ反省し、今年の肥やしに出来るかどうか、そして次の種を探せるか、に懸かっています。組織・個人など全てです。いろいろなスタイルが生まれて来て良いと思います。そしてそれを受け入れるという事も大切です。地球にはありとあらゆるものが共生して成り立っているのですから、それを認めないから争いや停滞があるのではないでしょうか。

〇 また歴史は繰り返されるではありませんが、60年前の「戊戌」を振り返ってみると、以下の通りです

やはりいずれも、新しいものが生まれ、次のステージが始まっている傾向です。昨年はノーベル平和賞に「ICAN」」が受賞しました。いよいよ要らぬものを剪定して真の平和を目指すべきステージがやって来たのでしょう。

国際的には

1957年 = アメリカ初の人工衛星エクスプローラー1号打ち上げ

中華人民共和国、大躍進、人民公社運動開始

   NACAがNASAに名称変更。

日本では

1957年 = 東京通信工業ソニーに社名を変更

      関門トンネルが開通

      宮内庁、皇太子・明仁親王と民間出身の正田美智子の婚約を発表

      新1万円札(聖徳太子像)発行

      国民健康保険法公布

      東京タワー完成

      チキンラーメン発売

      三菱鉛筆 Uni 発売

      スバル 軽自動車発売

      戦後の野球ブーム(長島がプロ入り、王がプロ入り表明)

      消費時代到来(電化製品など)

いずれも、これまでのことを土台に新しいものが生まれ、これまでの60年の時代を担う主流になるものが生まれ、それがさらに進化発展して来た一時代のスタートに他なりません。しかし、これらも60年経つと物事は変わるでしょうが、同じような流れがやって来るのでしょう。

さあ、「戊戌」の新年を迎えました。土に還り、この土から新たなものが生まれてくるスタート。これが「戊戌」なのです。そのためには変わる勇気、果断を以って一新する勇気が必要です。土の中に次の種があります。そして土のように目立たない足元であっても努力を積み重ねんていくことでしっかりとした土台が出来て生まれてくるものもしっかり育っていきます。決して間違った種を選ばないよう、反省、受け入れをする事も欠かせません。皆でこの地球という大きな視点に立って、それぞれの立場で議論を交わし、つまり土地を耕しそこに良き種を蒔き次の世代に繋げていこうではありませんか!

いかがでしたか?

このように 「戊戌」 からのイメージや思考をあらゆることにプラスに活かす、これが東洋思考の良さの一つです。もちろん理想通りには行かないし現実は厳しい状況ですが、何か少しでも取り入れられること、何か心に響いたことを頭の片隅において頂き、少しでもお役に立てれば嬉しく存じます。

今年一年、皆様のご健康と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 

本日は大変厳しい寒さの中、ご参加頂きました皆様、有難うございました。

関西女性起業家研究会 いしい佳子